2008年10月23日木曜日

「阪急電車」を読みました。


関西ではちょっとした話題作のようです。以前新聞か何かで書評を見ました。

阪急電車というのは関西の大手鉄道会社です。その沿線に住んでいる人からこの本に火がついたそうです。
阪急電車は車体の色がなんとも渋く、エンジ色というのでしょうか、小豆のような色です。
レトロな印象で女性に人気があるらしいです。

物語はその阪急電車の「宝塚駅から西宮北口」までのそれぞれの駅や電車の中でのお話しです。
1つの電車で本当にいろんな人が乗っていて、それぞれいろんなことを考えていて、出会いが始まったり、何か人生の大仕事を終えた帰りだったり。
そうとは分かっていても、この人はどんなことを考えているかなんてこういう小説でしか分からないので、人を垣間見れた感じでおもしろかったです。

特に若いカップルの恋愛がおもしろく、ワクワクドキドキする感じが伝わってきます。
出会いとか別れとか、ぎこちなさとか、自分たちの中で当たり前になってしまっているけど、はたからみるとおかしいこととか・・・

そして、数ヵ月後の電車でそのそれぞれの人のその後が描かれていて、それもいい感じです。

とても読みやすい本で、どんどん読み進んでいきました。それぞれの話しがちょっとずつ繋がっているのもおしゃれな印象を受けました。

byバイセンマン

→小説「阪急電車」(アマゾン)

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