2016年7月1日金曜日

憲法カフェに参加しましたよ。

毎月、書いている珈琲新聞。
7月は憲法について書きました。
7/10までにお渡しできる人は200人ぐらいですので
今回はブログで記事をシェアします。
よろしければ、7/10の参考にしていただければ幸いです。

こういうことを書くと、もしかするとお客さんが減ってしまうかもしれません。
でも、そんなことよりも、伝えないといけないことがあるのです。
ある程度、覚悟して投稿します。
でも、応援してくれる人は応援してくださいね!

とにかく、自民党の憲法改正案と
今の憲法を見比べてください。
検索すればすぐに出てきますし、
分かりやすく解説してくれているところもあります。

以下、富田屋の珈琲新聞171号より。

 憲法カフェに参加しました。
憲法カフェとは「まずは憲法を知ろう」という会です。
最近、憲法改正という話をよく耳にするので、
その前に憲法って何か知り、変わるってどこが変わるの?
ということを分かりやすく知れる会。
話をする人は20~30代の弁護士です。
今回の企画は娘の小学校のママ友が開催されるということで参加しました。

[憲法とは国が守るルール。国民を守るためのもの]
[法律は国民が守るルール]
憲法は国民が守らないといけない?
×です。
憲法とはそもそも、国家権力を縛り、暴走を防ぐためのもの
だそうです。
つまり、国家公務員たちは憲法を守らなければならず、
国民は憲法によって守られているのす。
国が人だとすると国が守るべき法律と言えるかもしれません。
この憲法を自民党は変えようとしています。
今の憲法では国民が順守しなければならないものではないのに
自民党改憲案では
「国民は憲法および法律を順守し(中略)
社会の公徳を尊重しなければならない」 となっています。
米国、英国、フランス、カナダなどにない文言で、
中国、北朝鮮の憲法にはあります。
国が守るべき憲法が、国民が守る法律と同じ扱いになっているのです。
どうやってブレーキの無い国の走りを止めれるのでしょう?

 よく第9条(戦争の放棄)が取り上げられますね。
まずはそこから。
現憲法では
「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない」とした9条2項を
自民党改憲案では削除し、「国防軍」を創設するとしています。
「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、
内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」

 また改憲案では13条の「個人の尊重」の「個人」から「個」の一文字を消し
「個人」という憲法の根本概念を消し去り「人として尊重される」となります。
さらに、憲法が最高法規であることの実質的根拠とされる
「人権の永久不可侵性」(97条)は全面削除されています。
 そして24条に「家族は互いに助け合わねばならない」とあります。
25条にある生存権を保障するのはまず国家の役割であるはずなのに、
そうではなくてまずは家族で、そして地域で助け合いなさい、
国が支えるのはその後ですよ、という姿勢が見えます。

 また、自由や表現なども制限されているように見えます。
改憲案12条で「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、
常に公益及び公の秩序に反してはならない」
改憲案21条2項で表現・結社の自由について
「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、
並びにそれを目的として結社をすることは、
認められない」としています。
このように「認められない」「してはならない」という表現は珍しいです。
表現に関しては、すでに安倍政権を批判した
ニュース3つの番組のキャスターが3人辞めて話題になっています。
そんなことから報道の自由度ランキングでは世界で72位、
タンザニアの次です。2010年11位から大きな後退です。

 最悪なのは緊急事態条項。
首相が閣議で「緊急事態」を宣言すると
法律と同じ効力を持つ政令の制定が可能になってしまいます。

 そして、憲法を変えやすくするためにも改憲案では
96条を変えて国会の発議要件を
衆参各議院の総議員の3分の2以上から過半数にするとしています。
 今回の参院選で自民党が圧勝したら、大変だなぁと思い、書きました。

・加筆
自民党が自分で自分を取り締まる法律を作ることや
もし、政権が他の党になったとき、悪用されないか、
そういう点も不安です。
また、NHKの今週(7/10の週)のイベントに参議院選挙という項目自体がないことや
NHKのツイッターランキングで三宅洋平のことが出ないこと、
他のテレビなど大手メディアでも三宅洋平のことを取り上げないこと、
こんなところでも、すでに公平なアナウンスがされていないことが
憲法改正前ですが不安です。

珈琲の富田屋
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